「レアジョブ」はオンライン英会話サービスのひとつで、手厚いサポートや幅広い学習教材があることから非常に顧客満足度が高いです。
そんなレアジョブですが、有料会員になると「powered by PROGOS(自動採点版)」といったスピーキングテストの無料受験が可能になります。今回は、新スピーキングテストPROGOSの特徴や対策方法について解説します。
「レアジョブの有料会員を検討していて、PROGOSの詳細について知りたい」「PROGOSを受験する予定があり、対策方法が知りたい!」といった方々にぜひ参考にしていただけますと幸いです。
新スピーキングテストとは?

レアジョブから受験できる新スピーキングテストPROGOSは、AIが採点する自動音声スピーキングテストです。PROGOSはオンラインで受験可能なテストであり、時間や場所を選ばずに受験をすることができます。
もともとレアジョブから受験できるスピーキングテストは別にありましたが、新しくなったスピーキングテストのPROGOSにはさまざまな特徴やメリットが増えました。
ここでは、PROGOSの特徴やメリットなどの詳細についてご紹介します。
レアジョブ新スピーキングテスト「powered by PROGOS(自動採点版)」の特徴
PROGOSには従来のスピーキングテストになかった特徴やメリットがあります。その特徴、メリットを7つの項目に分けてご紹介しましょう。
特徴1:24時間いつでも受験可能(有料会員限定)
1つめの特徴は、24時間いつでも受験可能であるという点です。PROGOSは自動音声でスピーキングテストが進められるため、24時間いつでも受験することができます。
また、受験の予約も不要なので、好きなタイミングで受験可能である点も大きなメリットです。会員ページからチケットの取得ができますので、その後はすぐにスピーキングテストの受験ができます。
スキマ時間や休日など、自分の都合が良いタイミングで受験できることもポイントです。
特徴2:毎月無料で受講できる(回数制限あり)
レアジョブ英会話の有料会員の方は、毎月無料でPROGOSを受験することが可能です。
ただし、日常英会話コース会員の方は毎月1回受験無料、ビジネスコースと中学・高校生コース会員の方は毎月2回受験無料と、コースによって無料回数が違うので注意しましょう。
コース会員になればスピーキングテストを受験するたびにお金がかかるということもなく、さらに毎月1~2回無料になりますので、英語学習の習熟度を上げることができます。
特徴3:全5パートの試験時間は20分
新スピーキングテストPROGOSは全5パートに分けられています。内容は以下の通りです。
パート | 内容 | 問題数 | 回答時間 | 形式 |
---|---|---|---|---|
1 | インタビュー | 全10問 | 各40秒ずつ | 一問一答 |
2 | 音読 | 全8問 | 各10秒ずつ | 文章の音読 |
3 | プレゼンテーション | 全1問 | 準備…40秒 回答…60秒 | トピックに関してスピーキング |
4 | グラフや図を読み解く | 全1問 | 準備…40秒 回答…60秒 | グラフや図の説明 |
5 | ロールプレイ | 全4問 | 準備…40秒 回答…各30秒ずつ | トピックについて自動音声と対話 |
上記の内容で、試験時間は合計20分となっています。20分だけあれば受けられるテストなので、ちょっとしたスキマ時間にも気軽に受験することができます。
特徴4:ビジネス英語のスピーキング力に特化した内容
PROGOSは主にビジネス英語のスピーキング力に特化した内容となっています。非常に実用性の高い内容ですので、ビジネスシーンでの実践にも直結させられる点が大きな特徴です。
そのため、仕事でビジネス英語をよく使う方にはぜひ受験をおすすめしたいテストです。ただし、普段からレッスンで日常会話を学んでいる方や中学生・高校生コース会員の方にはあまりなじみのない内容なので、難易度が高い可能性もあります。
特徴5:世界標準指標CEFRに基づく総合評価と6指標別評価によって英語力を把握できる
PROGOSは、世界標準指標CEFRと6指標別評価に基づいて評価されます。世界標準の基準で結果が出るため、自分がどのくらいの位置にいるのか明確に分かることからモチベーションアップにもつながりやすいテスト構成となっています。
世界標準CREF(セファール)は主に欧米で幅広く導入されている国際標準規格のことで、評価は以下の6指標別評価に分けられています。
- Range(表現の幅)
- Accuary(正確さ)
- Fluency(流暢さ)
- Interaction(やりとり)
- Coherence(一貫性)
- Phonology(音韻)
特徴6:AI判定による自動採点で24時間以内にスコア結果が返ってくる
新スピーキングテストPROGOSは、AIによる自動採点を導入しています。そのため結果が返ってくるまでのスピードも早く、24時間以内には返却されます。
受験してから結果が出るまでの時間が短いので、受験時の記憶が薄れる前に復習を行うことができます。試験時間もコンパクトなので、1度の試験の受験から復習まで時間をかけずスムーズに行うことができます。
特徴7:学習アドバイスが書かれたフィードバックシートももらえる
PROGOSでは総合評価や6指標別評価のみならず、自分のスキルアップのためには何が必要なのかを明確に知ることができるフィードバックシートがもらえます。
指標ごとに細かいアドバイスが記載されており、自分の強みやウィークポイントをはじめ、これからの英語学習におすすめの教材や特化するべき学習内容・対策方法などが具体的に記載されています。
レアジョブ・スピーキングテストとレベルチェックテストの違い
レアジョブには、PROGOSの他に「レベルチェックテスト」というスピーキングテストがあります。
レベルチェックテストは初回の無料体験時に受験できるテストであり、スピーキングに関するご自身のレベルを確認することを目的として講師が採点を行うものです。
レベルチェックテストは、およそ10分間のテストです。内容は、講師が英語で質問したことに返答するという対話の形式となっています。こちらは10段階のレベルで診断され、これからの英語学習において教材を選ぶ指標となるものです。
まとめると、PROGOSは現在までの学習がどれだけ身についているか確認するためのもの、レベルチェックテストはこれからの教材選びや英語学習の指標にするものという違いがあります。
レアジョブ新スピーキングテストの問題構成とその対策

ここまでの内容で、PROGOSの大まかな特徴や受験するメリットが分かりました。それでは実際にスピーキングテストを受験する上で必要な対策や、スピーキングテストの問題構成についてご紹介します。
準備:スピーキングテスト受験直前にやるべきこと
まずはスピーキングテストを受験する直前にやっておきたいことを解説します。こちらはPROGOS受験時のみならず、他のスピーキングテストを受験する際にも使えるので、ぜひ覚えておきましょう。
スピーキングテストを受験する直前は、頭の中を「英語モード」に切り替えることが大切です。具体的には、スピーキングテスト前にレッスンを受けて発音や対話の仕方を確認しておく、簡単な英文を音読して流暢に話せるように練習しておく、などです。
こうすることで頭の中が英語モードになり、スピーキングテスト中もスムーズに対話を行いやすくなります。
Part1:インタビュー問題
ここからは実際の問題に対してどのように対策するかをご紹介します。まずはPart1のインタビュー問題からご紹介します。
Part1のインタビュー問題は、英語の短い質問に対して自分自身のことを端的に英語で回答する、一問一答形式の設問です。
概要
Part1のインタビュー問題は全10問で、一問一答の形式で質問に回答します。このパートはビジネスに関するトピックだけでなく、日常的なトピックからも幅広く出題される傾向にあります。
全10問の中、最初の1~2問目は比較的ゆっくり、内容も易しいものが出題される傾向にあります。後半になるにつれてだんだんとスピードもアップし、質問の難易度も上がってきます。
制限時間は各問題20秒ずつ、準備時間はありません。Part1のインタビュー問題はいわばウォーミングアップのような部分なので、分からない問題があっても焦らず、気持ちを切り替えて次の問題に挑みましょう。
対策
Part1は幅広いトピックから出題されるので、なるべく多くの語彙を身に着けておく必要があります。さらに、レアジョブのレッスンなどを通して自分自身について説明できるようになっているとより良いでしょう。
インタビュー問題は自分自身のことについて問われることが多いので、自分が好きなものや興味のあるものについて英語で話せるようにしておきましょう。
また、無理して慣れない表現や語彙を使わず、普段から使っている表現方法で相手に伝わるよう話すこともコツです。
Part2:音読問題
Part2は音読問題です。音読問題は発音や流暢さがチェックされるので、普段からレッスンなどを通して、英語を言葉にして話しておくことが大切です。
概要
音読問題は全8問、読む時間は各問題10秒ずつとなっています。短い英文が提示されるので、それを音読することで正しく発音できているか、流暢に読めているかどうかを採点します。
普段の英語学習でどのくらいスピーキングの練習をしているかが顕著に出る部分なので、英文を声に出して読む練習を怠らないようにしましょう。
対策
レアジョブには「発音教材」や「実用英会話教材」があります。こちらの教材を活用して、英文を音読する練習や実用英会話について理解を深めておきましょう。
また、普段のレッスンで講師の発音を注意して聞いておくというのも大切です。耳で発音やアクセントを覚え、自分のものにできるとベストです。
ネイティブのように早口で回答する必要はありません。アクセントや強弱がしっかり分かるよう、ゆっくりはっきり音読することを心がけましょう。また、「V」「TH」など英語特有の発音にも注意して発音できることが望ましいです。
Part3:プレゼンテーション問題
Part3はプレゼンテーション問題です。こちらはビジネスに関するトピックから出題されますので、ある程度のビジネス英会話における知識が必要となります。
概要
問題は1問のみです。準備時間は40秒、回答時間は60秒となっています。まずは課題が提示され、回答してほしい内容や条件も続けて提示されますので、内容に沿って回答します。
ビジネスに関する事柄から出題されますので、普段からビジネス英語を学んでいる方は比較的回答しやすい問題かもしれません。
対策
実用英会話テキストというレアジョブの教材を使用して対策を行いましょう。プレゼンテーション問題の設問はそこまで長くないので、質問の意図をしっかり把握して答えることに重点を置くことも大切です。
回答時間は60秒と長めに設定されており、時間いっぱい使って回答するのが難しいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、なるべく時間をフルに使って回答することで触れられる内容も増えるため、頑張って最後まで粘りつつ時間いっぱい話すということも大切です。
Part4:グラフ・図を用いたプレゼンテーション問題
Part4はグラフ・図を用いたプレゼンテーション問題です。グラフや図を正確に読み取る力と、それをスピーキングで表現する力の2つが重要です。
概要
こちらは1問のみで、準備時間が40秒、回答時間が60秒とPart3と同じ時間配分になっています。テスト問題からグラフや図を読み取り、それらが示しているデータについて説明する形です。
対策
グラフや図の場合、「○○は××より多い」「△△はこの中で最も少ない」など、データ同士の比較の表現が重要です。そのため、比較級や最大級について正しく表現する練習をしておきましょう。
また、年度ごとのグラフなど時系列に沿って回答するパターンもありますので、「減少傾向にある」「増加傾向にある」「一定である」などの表現も学習しておくとなお良いです。
Part5:ロールプレイ問題
Part5はロールプレイ問題です。こちらは対話形式の問題になっており、AIによる自動音声と会話を続けるというテスト内容になっています。
概要
問題は全4問であり、準備時間が40秒、回答時間は各30秒です。準備時間はPart5の最初に40秒間だけ用意されている時間です。
提示されたトピックについて、AIの音声と対話を続けていきます。レスポンス内容によって会話内容が変化しますので、臨機応変に受け答えを行う力が必要になります。
対策
レアジョブには、実用英会話の「ロールプレイ」という学習があります。こちらはPart5の内容と同じく、ロールプレイとして実際に対話をするレッスンです。こちらを何度か行い、さまざまな内容のロールプレイを経験しておくことで、テスト本番も焦らずに望むことができるでしょう。
相手の返答次第で回答する内容が変わるという台本のないテストなので、相手の返答内容を正しく理解することが大切です。
まとめ

今回は、オンライン英会話サービスであるレアジョブの新スピーキングテストPROGOSの特徴と対策方法について解説しました。
レアジョブは手厚いサポートや幅広い学習教材があることから非常に顧客満足度が高いと言われているオンライン英会話サービスです。
レアジョブの有料会員を検討している方や、PROGOSを受験する予定がある方は、こちらの記事を参考にしっかりと対策をして英語力を上げていただければと思います。
<参考>